2013年12月25日水曜日

人間関係も断ち切られる、分断国家としての悲劇、『JSA』(2000年)。

わたしが子供の頃、隣国はたいして興味関心のある国ではありませんでした。韓国も北朝鮮もただそこにある国というでした。好悪の感情以前の無関心でした。それに比べると中国(香港も含めて)は映画で時折、圧倒されたり、お洒落を感じたりして、いい感情を抱いていました。




そんなところへ映画「JSA」や「シュリ」といった映画が登場し、いずれも映画館で観ました。そこで、はじめてお隣が分断国家であることを強く認識したような気がします。時が流れ、今はあの頃と比較にならないほどお隣のニュースが入ってくるように感じます。



そして、互いに相手の国に対する好悪の感情も激しいものになったように感じます。

大学時代のわたしは韓国に興味がありませんでした。そして、今、正直なところ、韓国に対しては揺れる気持があります。好きではありません。が、嫌いと言い切れるほどのこともありません。なんだか微妙な感情を呼び起こす国という感じでしょうか。そして、中国・北朝鮮とあわせて面倒くさい国と思っております。

そして、そのお隣の北朝鮮に対しては、独裁国家としての怖さと指導部の愚かさしか感じません。

朝鮮半島を南北に分けた境界線に位置する共同警備区域(Joint Security Area)で起こった武力衝突事件。捜査を進める監視委員会の女性将校ソフィは、生き残った両国の兵士から事情聴取を進めるうちに、南と北で証言がまったく相反していることに悩む。そして、事件の核心に迫るにつれ、両国の兵士の間に信じがたい事実があったことを知るが……。
監督パク・チャヌク
原題 JSA: Joint Secury Area
製作年 2000年
製作国 韓国
キャスト ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、キム・テウ
◆youtubeで予告編を見る http://youtu.be/wr9xQpBIwGw

さて、「JSA」。

初めて見たときは興奮しました。韓国ってこういう映画を作るんだーと新しいものを発見した喜びに近い感動でした。そして、分断国家としてのドラマ、悲劇を感じました。「シュリ」以上にストレートに胸に響いた映画でした。

38度線を挟んで繰り広げられた人間ドラマ。

同じ国の民族が指導者が異なる、というだけで戦う悲劇。それがこの現代でも繰り広げられている悲劇。4人の友情が続けば続くほど、その後に起こる悲劇の大きさがより広がっていく。

チョコパイを好む北朝鮮の軍人に亡命をすすめるスヒョク(イ・ビョンホン)。そして、それに対する北朝鮮の兵士の返事に涙腺がゆるみました。国を愛する気持は互いに同じであり、それは裏切れないもの。でも、国と国が仲たがいしていようが、育まれる友情はおしとどめることはできない、それゆえの悲劇。

国家の大儀の前で個人の意思など虫けらにも等しいのだ、と悲しく思いました。


戦争で必要なのは技術ではなく・・・

どれだけ冷静にすばやく判断し行動するかだ。

重たい言葉ですな・・・

俳優たちそれぞれの演技もよかったです。特に北朝鮮の軍人を演じたソン・ガンホが新鮮でした。北朝鮮の軍人にしてはちょっとふっくらとしすぎているような気もしますが・・・汗。


それにしても、イ・ヨンエ演じるスイス軍少佐が何故、あの設定だったのか未だ謎です・・・彼女は重要な登場人物だと思いますが、何故、あえて女性将校にする設定が必要だったのでしょうか?男性のほうがすっきりとしたような気がします。



泣ける度
 50%。
 戦争がもたらした悲劇。




何よりもこの時代にお隣の国に徴兵制度があることに驚きました。

徴兵制度?

が、現在でも徴兵制度をしいている国は結構、あるという現実をこの映画を知りました(wikipedia 徴兵制度)。平和ボケとよく言われますが、確かにわたしは平和ボケをしていたのでしょう。今もだと思いますが。


北朝鮮と韓国がいつか統一する日がくるのでしょうか。何よりも北朝鮮の悲劇、あの一族を統治者として仰がなければならない悲劇がいつかなくなる日がくるのでしょうか。いつか、ドイツのように統一の日がくることを願ってやみません。



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